エッセイ

新しいことへの挑戦、それが一番大事

最近、僕はとみに思う。
人間、新しいことへの挑戦が大事なんだと。
なぜそのように思うのか?
それは、今の僕が置かれた状況にある。

僕はもともと、司法書士資格を取得するのを目標としていた。
京都の大学に進学し、ある友人が経験した悔しい出来事がきっかけで、法律で人を助けることがしたいと考えたからだ。
友人は病気のために車椅子で学生生活を送っていたのだが、車椅子を利用していることを理由に理不尽な扱いを受けたことに僕は衝撃を受けた。

先物取引の会社に内定をもらっていたのだが、先ほどの経験によって芽生えた気持ちが燃え上がり、辞退させていただいた。
卒業ギリギリでの方針転換だったのだが、なんとか京都市内司法書士事務所に入所。
そこから、僕の法律勉強人生が始まった。

働きながら司法書士の資格を取るのは、非常に難しかった。
特に僕の場合、法学部を卒業しているわけではない、畑違いの進路。
有資格者からは、「働きながらだと10年以上はかかる」と言われていた。

結果として、僕は司法書士の資格を取ることはできなかった。
10年以上勉強したが、合格点にもう一歩届かなかったからだ。
しかし、この経験は今の職業に役立った。
それも、自分自身の枠を飛び越えて新しいことに挑んだからだと思う。

その後、僕はECサイトを構築する構築ベンチャー企業の営業や新聞広告会社の営業、人材紹介企業の営業、建設会社の営業兼デザイン(製図)担当など、さまざまな仕事を経験した。
企業から見れば、転職ばかりしているダメな社会人と思われてしまうほど、履歴書は汚れている。

しかし、僕は後悔していない。
すべてが今のライターという職業の最高の肥やしとなっているからだ。
というのも、さまざまなジャンルの記事が書けるし、そのときの経験をもとに書けるので、いわゆる「SEO」的に良い記事が書けるのだ。
例えば、相続関連の記事については現場で培った知識をもとに書けるし、転職関連の記事も人材派遣会社の経験をいかして書けるようになった。
これもやはり、未知の領域に挑戦していった結果だと自信を持って言える。

さて、僕はなぜ新しいことに挑戦するのだろうか?
理由は、次の言葉に込められている。

「人は歩みを止めたときに、そして挑戦をあきらめたときに年老いていくのだと思います」

2022年、惜しまれつつ旅立たれたアントニオ猪木氏の名言だ。
僕の心には、いつもこの言葉が一本の芯としてど真ん中に刺さっている。

だから僕は、新しい挑戦を始めた。
それが、本サイトで更新を始めた「日曜日の映画館(映画レビュー)」と「書評」だ。
特に、映画のレビューは自分自身でも、なぜ始めようと思ったのかわからない。
ただ、何となく映画を見て、その感想を書きたくなったからだ。
書評に関しては、いつも書きたい書きたいと思いつつ、書いていなかったため、映画レビューを始める機会にと思って書いてみた。

いずれも、まだまだ駆け出しのひよっこ感は否めないかもしれないが、自分自身では気に入っている。
この拙い挑戦が、読んでくれたあなたの目にどう映るのか。
その反応を知ることもまた、僕にとっては新しい挑戦になるだろう。

僕は歩みを止めない。
挑戦をあきらめない。
それは老いが怖いからということもある。
しかし、僕の場合、好奇心が勝ってしまうからだと思う。
実はこの先も、新しいことに挑戦する予定なので、その報告を待っていてほしい。
僕は一体何を始めるのか?
僕自身がそれを一番楽しんでいるのかもしれない。

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